愛鷹山(あしたかやま)に残る、ふたつの旧石器時代の遺跡を訪ねました。
・休場(やすみば)遺跡
ココは先週、道をまちがえてたどり着けなかった場所です。
今までに見つかった愛鷹山の旧石器時代の遺跡の中では、一番高い所にあります。と言っても標高250メートルくらいだと思います。
やはりココも開けた丘になっていましたが、広々とした場所ではありませんでした。
今はただの草っパラです。何か遺跡っぽいブッケンがあるというワケではありません。
・富士石(ふじいし)遺跡
ネットで探すとピンポイントな住所は出て来づらかったです。そういう場所はだいたい私有地みたいですね。掘り返して、調査をして、土を元に戻した後に所有者に返すのでしょう。
ココはたまに私が行く美術館のある丘のフモトでした。良く通る道に横たわる、という位置関係です。
あまりに馴染みの深い場所でビックリしましたが、ココは、東西にわたって遺跡が密集しているのです。ですが、そのいずれも今は埋め戻してあるようです。
私はこの丘が好きなので、そうとは知らずにココの印象をモチーフにした曲を作っていました。もう7年前の曲ですが、ご興味のある方は聞いてみて下さい。mp3です。3分ちょっと。ヤマハのTX802というシンセサイザーを主に使いました。
ダウンロードして聞こうかという方は、コノ文章を右クリックしてください。
たくさんの石器などとトモに、落とし穴の跡が見つかった遺跡です。
前にもご紹介しましたが、落とし穴は台地と平坦な場所の境い目に作られるコトが多かったようです。
しかし改めてココを訪れてみると、案外何のヘンテツもない山の中腹という感じしかなくて困りました。自転車で登ると、「傾斜がキツくなったぞ!」と感じるんですが、目で見た感じの変化はトボしいです。
・沼津市立図書館に行きました。
先週、沼津の文化財センターを訪れましたが、そのさいに「図書館に展示品を出しますよ。」というお話でしたので、見学しに行きました。
沼津の市立図書館がリッパな建物でビックリしました。フクロウみたいな感じのデザインになっていました。
展示はコンパクトな物でしたが、興味深い物が多くて勉強になりました。
年表が貼ってありました。沼津の遺跡を日本の歴史にあてはめたものです。
沼津の中心街に近い場所で見つかった高尾山(たかおやま)古墳が、卑弥呼が生きていた、とされる頃に作られたと書いてあって改めてビックリしました。
文化財センターの方が言うには、古墳の保存を巡って沼津市としては迷っているそうです。
ナゼかと言うと、遺跡のすぐそこまで道路が出来ています(写真は、先週に撮っておいた物です。クリックすると少し大きくなります)。
この古墳の行方は私としても気になる所です。慢性的に渋滞がハゲしい所なので、道路が必要であるコトには疑いのヨチがありません。
資料に目を通しました。
これも文化財センターの方に教えてもらった事ですが、「遺跡の事については、発掘調査報告書を読むと良い」のだそうです。
せっかく図書館に来たので、さきほどの「富士石遺跡」の資料を探してみました。
かなり分厚い6冊の本にまとまっていました。
軽い気持ちだったので、その分量にひるみましたが、目次を見て、興味のある所だけ読みました。
そうして読んでみると、案外、分かりやすくて、細かい事情もわかり、有意義でした。
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旧石器時代の愛鷹山を舞台にしたマンガを描こうと思っているのですが、このあたりをほうぼうホッツキ歩いた結果、だんだんイメージがわいて来ました。
特に私がたまに行くビュッフェ美術館のすぐソバに遺跡の影が濃いというのが興味深いです。
ビュッフェさんという人とナリは、これまた興味深く、人間らしい物です。特に奥さんとの関係などです。
マンガにする時はビュッフェ夫妻に似た人たちも登場させる事にしようと思いました。
落とし穴を掘る作業については、私が若い頃にビルを造るアルバイトをする上で出会った人たちを登場させるコトに、ココロは決まっています。
場所と段取りを整えてあげれば、すぐにでも彼らが勝手に動きだしそうです。私も早くその言葉を聞いてみたいと思います。