曲を、明日また見直そうと思います。

130509_gubi_gubi.png
 シンセで作った効果音の録音が終わりました。きのう、外で録音してきた声の素材なども当てはめてみました。
 他にも色々と細かい調節をしました。曲を作るのに使っている機械が、パソコンなどに較べると非力なので、全く音楽的ではないヤリクリが必要なのです。
 一応、曲として完成したので、アニメと合わせて再生してみました。なかなかムズカしい仕上がりです。
 アニメがやわらかい感じの仕上がりなのに、曲が妙にうるさいです。耳につく帯域にパワーがあって、聞いていて疲れます。
 明日また調節してみようと思います。
 今よりかなりソフトに聞けるようになれば理想的です。
(以下は、今回の製作に使った機械のご紹介です。)


1304306_mpc.png
 まずは AKAI 社の MPC1000です。当ブログにおいてはお馴染みの機械です。
 音を録音してまとめるのに使いました。それとシーケンスと称するんですが、シンセサイザーを音楽的にコントロールするのにも使いました。
 曲作りの中心的な存在です。中心という割に、現代的な水準からいうとさほど高性能ではないんですけど、それは上の方にも書いた通りです。普段の私は簡単な曲しか作らないので、通常であればこの機械で大丈夫です。
130430_monoma.png
 エレクトロンという会社のモノマシンというシンセサイザーです。これでドラム以外の音は全て作りました。写真は、屋外の写生時に使う折りたたみ式のイスにのせた姿です。これが色々と便利です。私が高校生の頃に富士宮の画材店で買った、座面が革でできているイスです。
 私は、シンセサイザーに元々入っている音を使う事が嫌いですので、音色は基本的に全部、自作します。そんなにむずかしい音を使う訳でもないので、何とかなっています。良く出来たスゴい音は必要ないんですね。身のタケでいこうっていうのはパンク魂のひとつです。いみじくもピストルズ時代のジョニー・ロットンも『アイ・ウォナ・ビー・ミー』なんて歌っています。
 今回の曲を作ろうかな、と思った時に「モノマシンを全然使ってなくて、使い方を忘れちゃってるので、なんとかしたい。」と考えました。
 元々はそれだけの小さな思いつきでしたが、ずいぶん大掛かりな作業になってしまいました。
 ですが、アニメ制作の上で、フラッシュやシェイドに馴染む努力をしたというのは良い試みでした。仕事に直結する訓練です。上達には作品作りが一番。
 問題は音楽ですね…。こっちはイチモンのトクにもなりません。今後はあまり込み入った曲の製作には近づかないように自分をイマシめたいと思います。
130430_beri3.png
 最後にエフェクターのご紹介です。
 最近の私はベリンガーばっかりです。安いです。
 上の写真に映っている3台は、右から、フランジャー。ディレイ。リバーブです。
 型番600台って言うのはズバリ、ライン6社のパクリですね。
 フランジャーはフィードバックをゼロにしてコーラスとして使いました。これがかなりいい結果を出しまして、軽くチビリそうなくらいの喜悦でした。
130430_beri_bassbox.png
 もう1台もベリンガーです。ベースアンプ・シミュレーターって言う奴ですね。
 こっちはなんでしたっけ。アンプ・シミュレーター界では草分けのメーカーのパクリですよ。そうそう、サンザンプ。アレのベース版ですね。社名は思い出せません。私の年代だと、どうしても男性化粧品の名前と、オートバイレーサーだった男前の人の姿がチラついて邪魔をします。
 写真ではノブが全部、左側に振り切れていますが、これは私の「製品をなるべく長持ちさせよう」という切なくもハカナい気持ちのアラワレです。この設定では音が出ません。(つまり私は録音がすんだ段階で即座にエフェクター類のノブをゼロに戻してしまうのです。クセになってしまっているので写真を撮る時にはもう撤収が近いと言った感じです)
 この機械のどこが便利かっていうと、「通すだけで、音がいかにも『ベースな感じ』になる」これに尽きます。
 最後の方まで読み進める方は、おそらく私と同じく楽器のアレやコレの話題がお好きな方しか居ないでしょう、という訳で文頭周辺とは若干、調子を変えてのダラダラ話です。
 まぁ今後も長い文章になる場合、最後の方は、少数の同好の士の方々向けのトーンで進めようと思います。
 と申しますのも、最近、妙に当ブログへの訪問者の数が多いんですね。私のブログの場合、多少の増減こそあれ、最低ラインはだいたい決まっていたんですけど、最近はその最低水準に比するに5倍くらいをこの1ヶ月以上もキープしています。
 とは言え、半数くらいは検索エンジンが野に放ったボットの類なんですが、その辺を除外しても2倍以上の増大です。
 どうなっているんでしょうか。心当たりが無いので、当事者でありながら首を傾げる事しか出来ないもどかしさです。
 しかしネット人口に占める嗜好の割合から言っても、楽器や音楽の事の情報を求める人はホンのごく少数だと思います。
 誰もがカットオフ・フリケンシーとかエンベロープ・デプスとか知ってる訳じゃありません。いわんやジョニー・ロットンとジョン・ライドンの違いをやってなもんです。9割9分の方にとって些末な問題でしかありません。私にとって非常に大事なコトガラであってもです。
 つまりこれまで通り、というか今まで以上に私情を極力排した、簡潔な文章で最初の方だけでもまとめなければという、そういうワケなのです。