地元の昔話に目を通しております。

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 当ブログにおいて絶賛連載中の『陶芸家ネコ』なんですが、そろそろ終盤です。前もって用意しておいたスジがある訳でもなく、完全な行き当たりばったりのお話でしたが、何とか収まりがつきそうです。
(以下は、次作について色々と考えている状態であるという事について延々と語るだけの長文です。)


 1日に1枚しか進まないので、なかなかテンポ良く進みませんが、描く私としてはなかなか楽しい作業でした。
 次の企画としても、こんな続き物のお話を描きたいと思っています。引き続き、何かホンワカとした雰囲気で、動物が出て来るものです。次作には、人間の子供が出てくると良いなと思います。
 子供と動物がココロを通わせて、当たり前のように会話している情景を描きたいです。
 何かお話の骨格になるものをと思い、市役所のホームページにある昔話をまとめた資料を読んでいる所です。
 ダンスパーティーを開催するネコとか、大名行列にちょっかいを出してヒドい目にあったカッパなど、楽しいお話の材料が見つかります。まだ未読のものもたくさんあります。
 私としては、これらの材料を膨らませてドタバタとしたデタラメなお話として描こうと思います。
 昔話を丁寧にキチンと紹介する活動というのは、どこかシカるべきスジの活動として、おそらくあるでしょう。
 物語の背景も、ここ富士市のようで富士市でない、良く分からない自由な感じ。時代的にも昔なんだか未来なんだかという、全然ちゃんとしていないお話で良いかなと思います。
 まだとりあえず全然カタチになっていませんが、なんとかなれば良いと思います。
 悩んでいるのはセリフの扱いです。当ブログにおいて、これまで私が何となく進めて来たお話はどれもセリフ無しの1枚絵を連続させて何となくスジをお伝えするというものでした。これはこれで、殊に私は一応イラストレーターですので、本分を出ない悪くない形式であったと思います。
 しかし上述しましたが、動物と子供におしゃべりをさせたい。何か具体的な、コトバとしての内容を伴った方が良いのかなと思います。
 ですがコトバの登場には反面都合の悪い部分もありまして、やろうと思えば何でもコトバで説明出来てしまいます。それはあまりよろしくありません。
 こうしてツラツラと書いているうちに最小限のコトバのパワーをお借りするにとどめて、あとはこれまで通りというラインが見えて来たような気がします。私はあまりたくさんの事が出来る人間ではありません。
 とりあえず一番大切な事はハッキリしていて、別に大した事を成したい訳ではないです。子供と動物がお友達関係にあって、手をつないで歩いていたり、会話したり喜んだりケンカしたり笑ったり。あぁもう全部言っちゃいましたね。「お話」という形式を借りてニコニコしている子供と動物を描きたいだけなのでした。しかもそれって私がイラストでも割と良く描いている事です。結局、私はそれだけの人のようです。
 自分で文章にしてみて気付く事って意外にありますが、こうして自分の小ささを思い知るとこれはこれで感じ入るものがあります。寒さがしみる冬の夜と言った所でしょうか。