試作モデルの実際をご紹介いたします。

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 まぁ、どうなんでしょうか。
 この世の中で、わざわざオリジナルのぬいぐるみを作ろうという方がどれくらい、いらっしゃるのやら。私には全く分かりません。

 何となく、そこまでする人は、それ専門の学校などに行ったりするのかも…と思います。そうであれば、私の製作手法なぞ非常に素人チックな物であります。もしくはそんな学校は無いのかもしれません。
 とにかく私には手芸関係の知識がほとんどありません。しかしそれを言ったら本業のイラスト関連の事も大して知らないのでした。うむむ…。シンセ業界の動向とかだったら人並み以上に把握してるんですが、それは手芸とは全く無関係です。

 しかし単純に「製作記」として、面白いと思う方も居るやも知れぬ…という訳で始めたいと思います。

 試作モデルとはズバリ、不要な布などを使って行う、試行錯誤です。

 下の写真のような感じですね。
 もう3年前になります。「クマ型パペット計画」の際に作った試作モデルです。

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 ちょっと分かりづらいんですが、水色のフェルトで、耳も付いています。
 本体は、使わなくなったカーテンを流用しています。

 案外、最初からカタチになっているではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし本当の最初に出来たモデルはこちらなのです。

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 あまりにヒドい出来でしたので、詰め物などを抜いてしまっているので、余計に何か分からない風体です。

 しかも腕が片方しか付いていません。縫い忘れたのです。
 縫い忘れた腕はこちら。

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 縫い忘れるというのもヒドいですが、カタチ的にも細長過ぎて、イメージからほど遠いです。目もあてられないとはこの事です。

 この次に作った試作モデルは、現在、行方不明です。

 それでは気を取り直して、その次のモデルを見てみましょう。
 かなり完成イメージに近づいてきました。

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 後ろ姿です。

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 もう1体作ってみました。ちょっと今となっては分からないんですが、微妙に型を変えてみたのかもしれません。

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 一応、ツキノワグマ・モデルです。首元に三日月模様が付いています。
 しかし結果的には、ツキノワ・モデルは作らなくて普通のクマばかり作りました。

 もう1体です。こちらはネコ・モデルです。

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 お顔に、ハチワレ模様を施す際のアタリを入れてあります。このラインから型を起こそうとしたのですね。
 ちなみに、このモデルで使用した緑色の布は、妹が高校時代に来ていたジャージを流用いたしました。

 裏返すとこんな感じです。
 こちらは、お顔に、別のパターンを施す際のアタリを入れてあります。
 このパターンは、結局作りませんでした。

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 もう1体です。
 こちらは、私が良く描くオリジナル・キャラクターの「ポッちゃん」です。
 耳の長い犬です。

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 このモデルも、今の所、実現出来ていません。

 クマ・モデルを30体弱作ったと思うのですが、そこで燃え尽きてしまったのですね。私の創作意欲が。

 最後に、クマ・モデルを作る以前の作品である「平面的なパペット」のご紹介をいたしましょう。
 まずは「ペロール」です。赤いクマの子供です。

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 お次は、つい今しがたにも出て来たんですが、耳の長い犬。「ポッちゃん」です。

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 これら、平面的なぬいぐるみって、机なんかに置いておく分には良いんですが、手にハメて動かすと、やはり平面なだけに少し不自然です。もう少しデッパリが欲しい。

 そんな訳で、立体的なぬいぐるみの製作に乗り出したのですね。

 そのための第1歩が、本日、ご紹介した、丸顔のパペットだったというワケです。

 実はこれ、私の中のイメージとしては、空気銃で使う「ツヅミ弾」です。
 こんな物でも、それなりに苦労しましたが、単なる球形ですので、形をイメージするのは楽でした。

 そして、今回の犬。
 これは、カタチが球形とはほど遠いので難問だと思うんですよね…。