フラフラ紀行

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 ずいぶんと久しぶりに書きます。

 6月の末から始まった多忙状態でありますが、まさに忙殺の一言でした。
 私のブログって、調子が良ければ十数分で書けるのですが、そのヒマもありませんでした。実に良く働きました。

 思えば本格的に忙しくなる少し前から多少の忙しさはあったので、4ヶ月と半分くらい働き詰めでしたでしょうか。今年は比較的に良く仕事を頂けた訳です。
 更にその前を振り返れば、昨年の年末から4月いっぱいまでも働き詰めでしたし…。毎年こんな調子だと良いんですけどね。

 そんな忙しさのピークもほとんど過ぎたようです。まだ相当量の仕事は途中なのですが、これからは再びちょいちょいブログを書く時間を設けようと思います。
 本日は一息ついて、自転車で出かける事にしました。富士宮方面に向かいます。
 非常に良い天気です。

 ちょっと汗ばむくらいの陽気でした。
 長時間に渡って自転車に乗るのも久しぶりですので、無理をせずにゆっくり進みます。
 富士宮に新しく、『カインズ・ホーム』の新しいお店ができていてビックリしました。
 139号線沿いです。自動車専用道になる手前のあたりです。

 カインズ・ホームというのは、いわゆるホーム・センターです。手作り系の道具・材料の他、日用品を広く扱います。
 元々、静岡県内ですと、『ジャンボ・エンチョー』というホーム・センターとしては大変な老舗のチェーン展開がある訳ですが、最近はカインズ・ホームも目立ちますね。いやイカン。このままだと静岡におけるホームセンターの情勢について語ってしまう事になります。この先はいずれの日かに譲るという事にして先を追う事にいたしましょう。

 途中でトイレを借りました。大きなお寺の中にある野球場に設けられた簡易なトイレです。富士宮という土地はまた神社&お寺のとても多い地域でして、これについても述べると長くなるので避けますが、まだ1時間程度の乗車というのに、結構疲れています。
 困りましたね。一応、『白糸の滝』という富士宮郊外の観光名所を目指しているのですが、不安です。相当な期間に渡り、仕事ばかりしていたので、衰えが隠せません。

 途中で、家の軒先で横になっている犬の顔を見ました。

 残念ですが、白糸の滝まで数百メートルという所で力つきました。三叉路になっている大きな松の生えている脇のコンビニで休憩です。アイスを食べました。
 白糸の滝に行くのはまたにして帰宅する事にします。疲れました。

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 県道72号線をたどります。この道がまた登りが続く道でして、更に消耗します。
 フラフラですので休憩もかねて、途中にある神社に立ち寄りました。

 5月の末にこのあたりを訪れた際にとても大きな木が生えているのを発見していたのです。帰宅後にネットで調べてみたら、古い神社があったという訳です。そう言えば木の周囲に締め縄的な物が巻いてありました。
 そんな訳で、初めて訪れました。ここは村山浅間神社(むらやま・せんげんじんじゃ)です。相当に古い歴史があるそうです。
私が仰天した巨木は、なんと推定樹齢が千年ほどもあるスギなのだそうです。

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 富士山が昔、信仰の対象であった事をご存知である方も多いと思うのですが、同様に修行の場所でもあった訳です。
 この神社は、そういう修行の人たちのベースキャンプ的な働きもしていたようですね。
 ここから富士山の頂上まで至る道も、当時は機能していて、最近になって復元されたそうです。いわゆる村山古道です。

 ここは富士山のフモトの標高600メートルくらいの地点なのですが、だいたい民家などはこの辺が上限みたいです。富士山の南側斜面においては。と言うのもこの先は傾斜が変わるんです。よりキツくなって、いよいよ富士山だな!という雰囲気なのです。ですからこの辺に神社を作って、修行の玄関(?)にするというのは理にかなっていると言った所でしょうか。実際にはこの上にも小さな神社は存在しているそうですが、人が泊まったり休んだりの都合も考えるとやはりこの辺なんでしょうね。

 ちょっとホトケさんっぽい像も置いてあったりします。アレって思うんですが、昔は結構、神社の中に仏教のお寺が併設されている事もあったそうです。いかにも日本人的な感覚と申しましょうか。キリスト教のマリア様を観音様に重ね合わせたくなっちゃうようなフュージョン感覚でしょうか。明治以降は神様とホトケ様は、ハッキリと区別されるようになったのだそうです。しかし正直な所、私は誤解・誤読の大好きな人間ですので何とも言いがたい感想もあります。
 話が逸れてしまいましたが、つまりホトケさんの影がちらつくあたりが、逆に古い面影を残している証拠とも言える訳で、ちなみにこの神社は神社庁に連ならずに、周辺氏子の方によって運営されるインディペンデントな神社だという情報もネット上にて読みました。ステキな話ですね。

 しかし3月にあった富士宮を震源とする地震でのダメージがあったようで、石垣は工事中でした。さすがにこの工事については県や文化庁の補助があるようです。
 長々と述べてしまいましたが、本日の記述はこの辺で終わろうと思います。
 この後、普段ですと469号線を利用して帰宅する訳ですが、これ以上傾斜を登る気力がありませんでしたので、ここ村山地区から、一気に南下。富士根北中を目指すようなカタチで下ります。その先も下りに下り、気づいたら帰宅していたという、そんな私の小さな旅でした。