松木カルテット。ライブを鑑賞いたしました。

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(引き続き、5月16日の日記なのです。)
 という訳で、東京倶楽部・本郷店の店内に初めて入ります。あとで知ったのですが、先月オープンしたばかりだそうです。


 演目ですが、今日は比較的、テンポの早い曲が多かったです。私はロックが好きなので歓迎です。しかし抑えた曲でも雰囲気が良く、リクエストにも応じるという余裕を見せた今回でした。
 私がジャズに全く無知なため、良く分からないのですが、ソニー・ロリンズという方の曲が多かったそうです。私としては”ロリンズ”と聞くと、全身入れ墨のマッチョなロック・ボーカリスト、ヘンリー・ロリンズしか浮かびません。困ったものです。
 いつものボーカルの堂園芳子さんは、お休みでした。代わりにサックスの大内満春さんのご出演でした。
 大内さんは、2本のサックスを同時に吹くという技もお持ちのすごい方でした。まだ20代前半だと聞いてビックリしました。
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 今回は大内さんのご参加で、バンドの音が厚く、聴き応えのあるものでした。通常でもインストゥルメンタル(器楽曲)が多めの松木カルテットですので、有利だったのではないでしょうか。特にピアノの尾崎琢也さんは今までインストの曲ではコードとメロディーを担当していて大奮闘だったので、今回はやりやすかったようです。
 ベースの村井俊夫さんは、早い曲が多かったのでちょっと大変だったかも知れません。
 さて、リーダーの松木健郎さんです。今回、私は松木さんのほぼ正面に座れたので、両手の動きが見やすかったです。繊細で細かい動きをしていました。特にライドシンバルを叩く動きが見やすかったのですが、上手く叩くものだなと感心しました。動きを見ると理にかなった叩き方に見えますが、習得は難しいのでしょう。
 スネアのロールは、松木さんの得意技なのでは無いでしょうか。モーラー奏法は通常に比べて倍くらい打てるので、爆発的に膨らむように聞こえます。
 バンドとしては、この数ヶ月、毎月演奏しているそうで、かなりまとまりが良くなっているように感じました。
 東京倶楽部・本郷店は本店と同様、基本的には飲食店ですので、ステージは片隅です。ピアノとドラムセットが置いてあります。ベースアンプは数年前に楽器店のホームページでも見かけた、スーツケース大の小さなアンプです。想像よりも小さい。しかし音は普通です。小さなお店の使用にはぴったりですね。ドラムもバスドラムの口径は小さめのように感じました。