副読本(2),下描きラフを提出いたしました。

101211_san_patsu.jpg
 もう昨日の夕方の事になりますが、何とかラフをメールにて提出。ギリギリ時間に間に合った感じです。良かった。良かった。

 その後、すぐに就寝。一旦は深夜に目覚めて活動しましたが、ご飯を食べたらまた眠くなって就寝。結局、目覚めてみればお昼過ぎです。いったい自分が何時間寝たのか怖くて計算していませんが、良く寝ました。もう少し寝たい気もしますが、まだ片付けなければいけない作業もありますので、我慢する事にします。
 それにしてもこの1週間は忙しかったですね。あっという間に過ぎてしまいました。やれやれ。しかし、なんとか無事に収まって良かったです。
 作成しなければいけない伝票のたぐいが溜まっていますので、まずはそちらから手を着けようと思います。
─────────今日の(本当は昨日の)音楽───────────
 Donny Hathawayの『Live』を聴きました。言わずと知れた名盤ですが、本当に良いですね。信じ難いほどに熱い音楽空間です。濃密にして忘我の境地と申しましょうか。2カ所での実況録音盤ですが、この場所に居られたお客さんは幸せです。ですが、この時期のダニー・ハザウェイ氏のライブはいつもこんな感じだったようです。曲のイントロを聴いただけで、即座にお客さんが反応するシーンがありますし、手拍子での曲への参加も堂に入っています。
 このお客さんがまた素晴らしくて、ガンガン歌っています。主役はエレピ(電気ピアノ)を弾きながら歌うハザウェイ氏なのはもちろんなのですが、その辺おかまい無しに声を出していますね。これがまた実に良く声が出ていて、おそらくこの中には相当数、毎週日曜日の教会でバンバン歌うのを楽しみにしているような人たちなのでは。
 「カミサマ居てはる!」かどうか、私には分からないのですが、音楽の神様という存在が、もしあるならば、少なくともこのライブの行われた場所は祝福に満ちていた事でしょう。
 曲目的には、ハザウェイ氏オリジナル曲だけでなく、非常に有名な曲のカバーも含まれています。趣向として間違いなく、「みんなで楽しむ」事を主眼とした構成になっています。
 私が先月に取り組んでいた、Miles Davisの「AGHARTA」や「PANGAEA」。あちらもライブ盤ですが、びっくりするくらい興行色が薄いというか、「黙って聴いてろ」というか、殆ど演者がお客の存在を忘れてるんじゃないかと心配になるというか、いや、客の方を向くと他のメンバーに刺されるんじゃないかというくらい殺気に満ちたステージなので仕方ないのだというか、そんな事を私は感じたのですが、対極にありそうです。まぁ別に両者を比べなければいけない理由が特にある訳でもないんですが。
 話をハザウェイ氏のライブ盤に戻しますが、このアルバムは、鍵盤楽器関係の雑誌では良く取り上げられる盤としての常連でして、私もそんな雑誌で存在を知りました。買って聴いてみて、即座にお気に入りの盤となったのです。確かにエレピ(電気ピアノ)の演奏が素晴らしい。そして歌も。しかしもう一方で、ベースの演奏も、これまたべらぼうに素晴らしいのです。
 ベースを弾いているのはWillie Weeksという人なのですが、実際この盤が彼の出世作になったみたいですね。この演奏を聴いたら注目せざるを得ません。絶品です。
 特にファンクなインストの2曲での演奏が素晴らしくて聞き惚れます。一瞬たりとも目を離せない感じです。どちらも10分超の長尺ですが、全くダレません。実にみなぎっています。
 70年代のアタマに出た盤ですが、当時、日本のベーシストもこれを聴いて色めき立ったようで、近年のウィリー氏のインタビューでは「日本でも俺のプレイを真似して儲けた奴がずいぶん居ると伝わってるぞ!(かなり意訳)」みたいな発言をされていました。とはいえいわゆるジェームス・ジェマーソン・スタイルではありますよね。あ、そうそう、マービン・ゲイの「What’s Going on」も演ってますね、このライブ盤。だからって訳でもありませんが…。むしろジェマーソンよりも若干、簡単に分かりやすく弾くという感じですか。この1枚を聴いただけで何かを断じるというのも非常に危険ですが。
 以上、素晴らしき事柄の集大成のようなライブ盤。あんまり素晴らしいので、つい目頭が熱くなってしまう私です。あまりに高揚しましたので、ついSam Cookeのライブ盤『One Night Stand !』に聞き進んでしまったんですが、こちらも恐ろしいほどの名盤ですので、また別の機会に、何かしらを記したいと思います。