プラスチック丸について

100203_pla_ship.jpg
『プラスチック丸』…。


ふと、その名を思い出してネットで検索してみる。すると、出てきた!
小田原は早川の釣り船らしい。
早川と言えば、私もJRを利用して東に向かう際に、駅名を耳にする地名。
意外に近い。そんな身近にプラスチック丸は存在していたのですね。ビックリです。
『プラスチック丸』の名前を知ったのは、もう22年くらい前になります。
当時の私は東京の、とあるデザイン会社でグラフィック・デザイナーとして働いていました。
まだパソコンの波が印刷業界に普及する前の事で、世相的にはバブル景気に浮かれていた頃です。
年齢の若い私(と同僚のみんな)は連日残業の毎日。
そんなある日、休日の早朝まで頑張って仕事を終えた時です。
「やった!帰れる!帰って寝よう!」と思った時、釣りが好きな子が持ってきていた、釣り系の新聞。その下部広告の一行が目に入りました。『プラスチック丸』…。
その他の船の名前とは明らかに違う。
とても異質。
それに誇らしい名前というよりは、安っぽくないですか…。
同僚のみんなと笑い転げたのを覚えています。
まだ箸が転げてもおかしい年頃だったし、徹夜明け、仕事明けの開放感に笑いが加速されたんですね。
そんな楽しい思い出のある『プラスチック丸』の名前(正確には屋号ですよね。この場合)。
更に検索してみると、思いもかけず、船名の由来を記した記述を発見。以下に引用いたします。
“おじいさんがその昔、船が木造ばっかだった頃に 新造した時に、FRPで造られているという事に たいそう驚いて、「おらの船は プラスチックで 出来ているだおぅ」 と言って そう決まったとか。”
…だそうです。
ナイス・センスですよ。
(なお、イラストと実在の人物・団体・釣り船はいっさい関係ございません。)