メビウス『NURTON』を聴く日々。

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ブログを始めてから、あまりにも日記的な日記が続いてしまった。
音楽の事を書きたいと思うのであります。
メビウスです。


イラストを描いたりするのが好きな人にとって”メビウス”って言ったら、まずはフランスのアーティストの事?
いやいや私にとってはまず、ドイツの電子系おじさんですよ。
非常に敬愛しています。
メビウス氏はクラスターというユニットに参加していた事で良く知られています。
テクノが好きな人にとっては『ゼロセット』というアルバムに関わった人として有名かもしれない。
アンビエント周辺で言うと、ブライアン・イーノとの録音でも有名。
抽象的な電子音の世界では著名ですね。
まぁ普段の生活でその名を聞く事なんてまず無い訳ですけど、私の他にも尊敬してる人は相当数存在しているハズ。
作品数も多く、どれも聴くべき内容です。
ざっくり言うと風変わりな曲を得意とする人です。
作品を作る際のパートナーにズブの素人を選んだりしたりする事もあって、そういったあたりも風変わり。
東京・中野のCDショップ『メカノ』の店長さんが、こういった音楽に詳しいんですが、「メビウスさんはイギリスのバンド・フォールが好き」だと教えてくれました。
フォールって私は聞いた事が無いんですが、好きな人はかなりお好きですよね。
昔話で恐縮ですが、アンビシャスラヴァーズというユニットが渋谷でライブをした時に会場で、偶然に仕事関係の知人に遭遇した事があります。
その人がフォール好きで、つい最近来日公演を見たんだっていってました。
そんな思い出です。
どれくらい前の事だっけ…? ライブ機材としてコルグのM1があったから90年代に入る直前くらいかなおそらく。
いくらでも文章は長くなっちゃうんですが、本題に入るべきだ。
でもメビウスさんとかクラスター関連の音楽って、単に”良いね〜”とか、そんな感想にしかならないので、ごく個人的な思い出話とか、どういった場所でどういった感情に包まれながら聞いたのかって言うコトガラを綴るのが良いのではないかとも思う次第であります。
『NURTON』
ソロ作品らしい。
実は購入した時には、それほど良いとは思いませんでしたが、聞き返してみると実に良い。
100%メビウスだと感じざるを得ない音世界。
メビウスさんは現在、テレビの大道具とかを作る仕事をしている関係で、アルバムをそう頻繁に出す状況にはないようですが、感覚は冴え渡っていることが確認出来ます。
淡々と曲が連なっていく訳ですが、最後から2番目の曲は若干ヘビーな曲。
そこで緊張が高まった後、最後の曲としてちょっとほろりとくる曲が配置されています。
そんな構成がうまく出来ているせいか、この数日ずっと繰り返し聞いています。
とても良いアルバムですね。
使用機材はコルグのプロフェシーと、マイクロコルグ。それとイーミュのオービット。
プロフェシーは確か以前からご使用のはずで、多分お気に入りなのでしょう。
まぁ現在でも入手にさほどの苦労をしない、ごく普通のシンセサイザーです。