「公開・ヒトコマずつマンガ」カテゴリーアーカイブ

【マンガ】語りだしたモグラ少女

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 お昼前に地元のコミュニティFM曲であるところの「ラジオF」の番組を聞きました。
 先週は富士宮市(ふじのみやし)の柚野(ゆの)という場所からの公開放送を聞いたのですけど、今日は富士市(ふじし)内からでした。富士市でも中心部、簡易裁判所があったりするエリアです。そのソバの小学校のとなりにある公民館的な施設からの放送でした。

 柚野からの放送では、かの地の博物館の館長さんにその地の魅力についてうかがったわけですが、今日はどういう放送なのかと興味を持って聞きました。すると富士市にも多く住む外国出身の方からお話を聞いてみるという内容でした。
 ご当人が同席してしゃべるというものではなくて、アナウンサーさんがレポートを読むという感じでしたが、興味深かったです。

 番組が終わる際にかかる曲に耳なじみがあるなと思ったのですが、どうやらベット・ミドラーの歌唱で知られる「ローズ」のようでした。最近の作風にアレンジされていて、歌っている人も別の方のようでした。
 本当に「ローズ」のカバーバージョンであるかは未確認です。

 マしかし富士市の「市の花」は「バラ」ですので、「ローズ」だとしたら良い選曲ですよね。

 「ローズ」は日本ですと「都はるみ」さんが日本語に訳したものをお歌いになってらしたそうです。

 実は、この都はるみさん。富士市に昭和の時代から伝わる「富士ばやし」というボン・ダンスのボン・ソングも歌っておられます。
 「イイじゃん! ソウじゃん! オ茶、茶のチャ!」という大変にスットンキョーな歌詞で知られる歌です。「富士山ながめてオ茶、茶のチャ、それオ茶、茶のチャ」なんですけどね。
 ンまぁ富士市民の何も考えてなさを表現した天才的な歌詞だと思います。

 その他、本日の「ラジオF」の番組では桜田淳子さんの「リップ・スティック」という曲がかかりました。
 だからというワケでもないんですが、聞いてますよ。バズコックス(イギリスのパンク・ロック・バンドです)。バズコの「リップ・スティック」はライブでも必ずやる曲ですんで私も何度かナマで聴きました。

 実は先々週の土曜日くらいから手持ちのバズコックスの音源の全てを聴き通すという荒業を行いまして。
 ダブっている同曲・同バージョンをより分けたり、特に好きだという曲をピックアップしました。
 そうした作業を完了し、「私なりのバズコ・ベスト選曲集」が完成しました。バズコックスには「シングルズ・ゴーイング・ステディ」っていう優れたベスト盤的ポジションのアルバムがあるんですが、「私なりの『シングルズ・ゴーイング・ステディ』」の完成です。メチャクチャ聞きまくってます。

 バズコックスを全部聴こうと思うと15時間くらいかかる私のパソコン内の音源事情でしたが、それが9時間半に凝縮できました。
 とりあえず今は「ABC順のプレイリスト」になっています。こうして聴くと同じ曲が年月を経るうちどのように演奏が変わっていったかがわかって楽しいです。

【マンガ】おたずねの件

relationship

(本日の文章は、すべて音楽についてのおハナシです。)
 ライブを見た感想の第2回「アトミック・ファームの演奏を聞きました」です。

 このバンドは聞きたかったんですよね。県内で活動するバンドだって点を差し引いても非常に興味のあるバンドです。

 割とフレキシブルな活動をしているバンドです。普段はロックバンドとしてエレキギター、エレキベースとドラムセットなんですけど、アコースティック楽器による演奏もこなすんですね。それだけでなくボーカルの人が単体で歌いに出向くコトもあって。単身の場合はバンド名義とは分けているようですが。とても意欲的ですよね。

 この日は、小さな会場での演奏でしたのでアコースティックセットでした。

 しかし実は私はこの「アコースティック楽器の響き」というのがあまり好きではないんですね。エレキ偏愛っていうか、日頃から当ブログにおいて「ギターの音は歪んでれば歪んでいるほどエラい」とか言ってますから別にクドく言う必要もないでしょうか。“自然な音”とかよりもエフェクトかければかけるほど好きって感じですから“アコースティックな音”の対極なんですよね。好みが。

 そんな私ですから前日までこのライブを聴きに行くつもりはなかったのですが、仕事の進みが思っていたよりも良かったというのがまず1点。
 それとナゼか私の場合、冬は割と仕事が忙しくなるのです。本当に不思議なんですけど非常にヒマな年でも11月ごろから2月くらいまで仕事が詰まっていたりします。
 現状、別に冬に向けてのお仕事の予定なんてありません。がしかし直前まで予告無しというのもいつものコト。今を逃すとアトミック・ファームを観られるのは来年の早春かもしれません。う〜ん………。これは見に行こう!と思い立ったのです。

 会場に到着すると、すでに演奏は始まっていました。遅刻してしまいました。

 初めて生で聴いたワケですが、その場で聴く演奏は良いですね。

 女性ボーカリストがベースを弾きながら歌うのですが、とても声が響いていました。会場がかなりコンパクトな大きさでしたので、声を張るところではマイクの芯を外して歌うというような工夫をされていたようです。音量的には生声でも十分に足りるんでしょうけど、マイクとの距離でリバーブの量を調節するような感じだったかと思います。

 それとベースの演奏がまた素晴らしかったです。フレットレスをお弾きになるんですが、複音単音おりまぜて、大きな曲想も、リフものも、あるいはルート弾きで直線的に追い込んだりと、自由自在にこなしていました。やっぱりフレットレスならではの大きなビブラートは聞いていて本当に気持ちが良いものです。なんだかベースの音色自体からしてとても濃密なものに感じられますよね。
 数年前のライブの動画をネットで見ますと、普通にフレッテッドのプレべかなんかでしたが、フレットレス転向は大正解って感じで、歌の世界と音色とが完全に同体になっているなと思いました。

 ドラムの方は割と最近、加入された方なんですが、この方の演奏も良かったですね。期待以上でした。
 上で述べましたようにこのバンドの核は濃密な歌とベースのフレーズであると思うんですけど、かなりうまく絡めていたように思います。

 過去のライブ映像を見るに、淡々とパルス的に叩くよりも情感込めたラインとして叩くと良いのではと感じていたんですが、まさにそんな感じが出来上がっていて我が意を得たりじゃないですけど、良い人が加入したんだなと感じました。嬉しかったです。

 具体的にはジャンベみたいなアフリカンパーカッションでの演奏でした。
 ボーカルの帯域と被らない豊かな中低域という感じでベストな組み合わせだと感じました。頭髪的にはピンク色のモヒカンをされておりましてカラフルでした。
 (残念ながらアトミック・ファームのお写真は無しです。途中から見たので最良の時期を逸してしまいました)

 バンドが無音になる瞬間からタイミングを合わせての「ドン!」というイキもピッタリで、よく練習されているんだなと思いました。

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 上記の2名に加えてギターの方がいらっしゃるんですが、この日はガットギターをお弾きになっていました。たぶんエレガットとか呼ばれるギターだと思います。
 ネット上の動画で見たエレキギターでの普段のライブに比べるとかなりアッサリしちゃってるかなと感じました。演奏的にはかなりバチバチ鳴らして迫力はあったんですが。
 ガットギターという楽器の特性なんでしょうか。音程感のあるハイハット的に聞こえてしまいます。別にそれが悪いとは思いませんが、私はこのバンドは濃くすれば濃くするほど良いと思うのでもったいなく思いました。

 実は私はこのギタリストの方にはかなり注目しておりまして、クラシックロック好きが音に出ている素敵なプレーヤーなんですが、曲によってはジョニー・マー的なアプローチもチラリと見せたりして要するにギター単体で聞いても結構イケます。
 早弾き良し、伸ばして良し、揺らして良し、(エフェクターを)踏んで良し、というグッド・ロック・ギタリストだと思います。
 私がアコースティックセットでのアトミック・ファームを避けたかった要因はコレなんですよね。ギターはエレキのほうが良いんじゃないかなっていう部分です。

 ギタリストの方がネット上で書いている文章を読むと、ソロは出たとこ勝負を好むようで、日々の練習で蓄えた引き出しからその場で組み立てるって感じでしょうか。こういう緊張感って見ている人にも伝わるライブにおけるダイゴミです。
 私がこの日に見たライブでは割とそういうフリーな部分がギターにおいては少なかったのかなと思います。

 ついイロイロと書いてしまいましたが、総合的には良い歌が聞けて大満足でした。
 次こそは普段のエレクトリックセットで聞きたいと思います。

 しかしまぁ実のトコロ、私の感覚ではこのバンドはもう県内よりも大都市圏でやるべきだって気もすごくします。実際、中央でのブッキングも増えているようです。強敵にガンガン当たってさらに成長してほしいなと思います。
 他ではなかなか聞けない歌の世界と濃さを持っているので、たくさんの人に聞かれると良いなと思います。

アトミックファーム
 (帰り際に最新作のCDを買わせていただきました。)

【マンガ】ドヤドヤ虫

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 お昼前に地元ミニFM局の放送を聞きました。
 私の住む静岡県富士市には「ラジオF(らじお・えふ)」という局があります。
 富士市だけでなく富士宮(ふじのみや)市も放送圏内です。

 今日の番組は富士宮の柚野(ゆの)という地域からの生放送でした。アナウンサーの方とその地の博物館の館長さんが少しおしゃべりしました。
 この柚野という地域は富士宮でも少し奥の方にあるんですが、非常に良い場所です。私も1度、桜の咲くコロに行ったことがあるんですが桃源郷のようになっていました。

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(クリックすると少し大きくなります)
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 縄文時代の集落の遺跡もありまして、きっと昔から人が住みやすい場所だったのだと思います。
 今頃の季節も景色がキレイでしょうね。仕事のタイミングを見はからって再訪したいです。

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 さてきのうの予告どおり、おとといの月曜の夜にライブを見に行った、というおハナシなんですが、イラストのお仕事が忙しいので3回に分けて記そうと思います。
 本日は第1回。「フエニカというバンドの演奏を聞きました」です。

 構成は男女二人組。男性が歌とギター。女性は歌と鍵盤、小さな鉄琴。その他、おもちゃの楽器。です。

 ジャンルに当てはめて言うと「トイポップ」っていうんですかね。
 「トイポップ」っていうと私は「クリンペライ」くらいしか知りません。
 「フエニカ」さんも曲調は少し物悲しかったり、鍵盤ハーモニカを使ったり。その辺で少し「クリンペライ」との共通点もありましたが、「フエニカ」さんは「歌が中心」。そして「詩の内容」もなかなか思いのこもったもので、相違点の方が多いみたいでした。つまり正しく別のバンドでした。

 曲の構成も大変に意欲的で、あたかも物語のように進みました。絵本をめくっていくような感じでしたでしょうか。曲を作るという作業がきっとお好きなんじゃないかって感じに聞こえました。

 1時間くらいの内容でしたが、もう少し聴きたくなる感じでしたね。

 ギターの方はガットギターとフォークギターの2種類の持ち替え。エフェクトとしてコーラスや深いトレモロ、ディレイなどを使った曲もあって、曲に彩りを加えていたようです。
 鍵盤の方は終始ピアノの音色で通されていましたが、片方の手でおもちゃのパーカッションを鳴らしたりして器用な方でした。

 曲調は多彩でしたが音色としては土台をしっかりって感じでしょうか。
 声も含めて音の印象はとても良かったです。「手触りが良い」って感じの声質だったと思います。

hue nica
 (きのうに引き続き、とてもボヤけた写真ですみません。)

 特に「街の案内人」という曲がココロに響きました。非常に良かったです。
 ネット上の動画サイトなどでも聴けますので興味のある方はゼヒどうぞ。

 「ゼヒどうぞ」っていっても先日に私が紹介したバンドは「デモリション・ドール・ロッズ」なワケで、この両方のバンドを許容できる人は相当に少ないですよね。しかし私は当事者ながらこのブログに来てくださる方たちがどういう傾向の人であるのか見当がついておりませんので、ンまぁこんな具合に現状ソノママを発信する感じなんですけど。

 私が好きなバンドってたいがいが「悪魔と取り引きして良心を失ったかわりに演奏力は得たゼ!」って感じの人タチばかりですが、そんな趣味の私がなぜ「フエニカ」なんていうバンドを聞きに行ったのか、それは明日のエントリにくわしく書きますが「アトミック・ファーム」という県内のロックバンドの演奏が聴きたかったからなのです。(明日につづきます)