のたうちまわる幼虫くん

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 予告を受けていたお仕事の原稿が入ってきました。

 5月からのお仕事というお話でしたが、とりあえず1点分だけ先行して送っていただけたようです。

 関東地方の、とある市の小学校で使う教科書です。正確に言うと副読本です。中学年くらいになった子たちが自分のおうちや学校だけでなく、その周りの社会全体を学び始める頃に読む本になります。
 市によって特徴があったりしますし、名産品、あるいはそういった歴史を作ってきた郷土の偉人なども扱うんですが、もっと基本的に「くらし」全体についても学びます。ゴミの出し方なんかもその一部です。

 そして今回送っていただいた原稿の内容は「スーパーマーケット」です。
 見開きでお店のフロア全体を見渡す感じの絵です。

 いろんな商品が並んでいる様子。お店を運営する店員さんのお仕事。商品を買いに来たお客さんなどを描写します。今回の改訂で加わる要素はバリアフリーの強化などです。車椅子で訪れたお客さんなどを加えるということです。

 しかしこれはなかなか手ごわいイラストがやってきました。パースですよ。冷徹な遠近法が支配する画面です。
 久しぶりの副読本のイラストということで「また、給食を仲良く食べている可愛らしいイラストが描ければいいな」とかノンキなことを考えていたんですが、非常に手間のかかるイラストが来ました。

 しかし私が仕事をいただけるのも「可愛らしい絵を描ける」と同時に「パースなども描ける」という点にありそうですのでがんばるしかありません。

 余談になりますが「ガンバレ・ツイスト」というイタリアの60年代の楽しい曲があります。「i barritas gambale twist」で検索すると出てくると思いますので、ご興味のある方は聞いてみてください。おじさんがヤギの真似をする牧歌的な場面から始まります。

 イラストのお話に戻しますが、本格的な原稿の支給は連休明けだそうで、つまり時間はありますので、覚悟を決めて、このなかなかに手のかかるイラストに取り組もうと思います。
 いそがしくなりますので、明日以降のマンガは少し描写的な濃度がうすくなると思いますが、どうぞよろしくお付き合いください。