【KT氏の曲(赤貧ブラザース)】
KT氏が作成した MIDI データを元に録音した曲の数々。
KT氏とは、私が20代の時の友人。
一時期は同じバンドのメンバー。
その後、同じバイト先で働いた同僚。
大変、色々な事を教えてもらいました。
実作業の詳細
データ作成:KT氏。シンセの音色&録音:私…
…と言う分担。
録音したのは、私が20代の半ば頃。1995年頃だと思います。
当時の私は、イラストの仕事が少しずつ増えてきて、
建設現場のバイトから抜け出せそうな気がしていた頃。
とは言え、ヒマな時間もまだ多く、
良く楽器を触っていました。
*****
KT氏は、ずいぶん物知りな人だったんで、
私の気付かない意図が込められた曲も多かったのかもなぁ、
なんて今更ながらに思う今日この頃。
『赤貧ブラザース』というユニット名は、
当時(よりちょっと前)に
ドルフィン・ブラザースというユニットがあったので、
そこからとりました。
録音にあたりKT氏に意向を尋ねることはしていません。
私が勝手な解釈で録音しました。
KT氏が音楽製作から遠ざかろうとした時、
使っていた機材(MIDI データ込み)を全て私に預けたのを
きっかけに始めた活動といえます。
…
★★★★★
私が非常に好きな曲です。
…
★★★★
この曲が、一番最初に録音した曲でした。
かすれたような音色が気に入っています。
笛っぽい音が気に入っています。
KT氏は基本的にはDX7のみで鳴らす人。
使用シーケンサーはROLANDのMC500
使うトラックは4つ。
リズム。ベース。主旋律。副旋律。
各パートの性格を明確に分ける人でした。
ドラムパートが気に入っています。
淡々としています。
跳ねて転がっていくような音。
これは4パートの全てをKT氏のDX7で鳴らしています。
KT氏の意図に近い出来ではないかと想像する次第。
続けようと思えばどこまでも連続していけそう。
ちょっと愉快な曲です。
これも愉快な音色になってる。
長く伸ばす和音を使うことが比較的少ない人だったのですが、
この曲では普通に使ってる。
おそらく普段、和音を使うのが少なかった理由は
単に、同時発音数に起因する事情だったのでは、と思います。
なんかアラビアっぽいな〜
などと思いながら録音しました。
ループで曲を作るのが多い人でしたが、
これは普通に起承転結が付いてます。
スピード感のある曲です。
「ミャウ〜ン」と伸びてる音がお気に入り。
ダイナミックな印象の曲です。
つながっていくような曲です。
この曲も淡々としています。
拍手の音がイイ。
つるつると移動していく風景が浮かぶような曲です。
ケコ・ケコ・ケコ・ケコと続いていく曲です。
エフェクティブな仕上げが
スピード感を良く演出しているような気がします。
KT氏の曲を録音していくうちに
我慢が出来なくなって、自分の曲を作成。
多分、影響を受けているのでここで紹介します。
…
★★★
低音のドラムがドコドコいう曲です。
密林の中に光が射すような光景を
思い浮かべながら録音しました。
気持ち良い所で低音が鳴り続ける曲です。
ブチ・ブチいう曲。
明るい日差し。
走る時に地面を強く蹴るような感覚。
ベースの音がちょっと良い。
先端がクルンとしている感じ。
行方知れずな感じです。
ビヨン・ビヨンした曲です。
ループの抜き差しで展開を作りました。
…
★★
物が崩れていく光景をイメージしました。
この曲で最後です。
今でも私が曲を作っているのは、この頃の経験や、
作曲者TK氏の影響が大きい気がします。
というワケで感謝の気持ちを表明してオシマイ。
バラサバラサ。
録音にあたりKT氏に意向を尋ねることはしませんでした。
私の勝手な解釈があらわれています。
また、曲のタイトルも、私が新たにつけ直しています。
(C)hijikuro yoshinori 2015